窮地で笑う

コラムの第1回。

なんでも笑い飛ばせたらなぁと思います。

先日、本を読んでいたら、こんな言葉に出会いました。

「久しぶり ハローワークで 同窓会」

これは第22回のサラリーマン川柳で2位に輝いた作品だそうです。

会社を突如リストラされた男性。

「はぁ、どうしよう」。思わずため息がでる。しかたねぇか、次の職、探さねぇとな。重い気持ちで、ハローワークのドアを開けると、あれ? あいつは…。

話したことないけど、たぶん同級生だ。何年振りだ? 中学校を卒業してからだから、30年以上経ってるよな。変わったなぁ。お腹とか出ちゃって。あ、それは俺も一緒か。あいつも失業したのかなぁ。こんな姿見られるのなんて恥ずかしいけど、でも同じ立場だし、声かけてみるか。

久しぶり。

こんな哀愁漂う光景が浮かんできます。いい川柳です。きっと「えっ!もしかして…K?久しぶりだなぁ!お前も失業したのかよ~笑」なんて、笑いあう展開になったりするんでしょうね。

ハローワークという、普通知り合いにあったら気まずい空間を、あえて「同窓会」と表現するセンス。ユーモアがあって、いいなぁと思います。

この一句の持つパワーについて、漫画家のカレー沢薫さんが、実に分かりやすく解説されていました。

窮地をあえてユーモラスに表現するというこの手の明るさは、いかなる局面でも重要だと思う。大半は葬式で大フィーバーする子供ぐらい笑えない冗談なのであるが、ただ絶望に打ちひしがれているよりはマシだ。

カレー沢薫著「負ける技術」p.25~p.26

なるほどなぁと思います。「窮地を笑う」って、いかなる局面でも重要だと、つくづく思いました。

私は、メンタルが弱くて、すぐに窮地に立たされるんですけど、そんなとき「つらいなぁ。つらいなぁ」と絶望に打ちひしがれるんじゃなくて、ユーモラスに「笑う」という選択肢があれば、どれだけ救われるか分かりません。

サラリーマン川柳って、みんな悲哀がこもった投稿をしますけど、でも実のところ、これだけ窮地でユーモアを捻りだせるんだったら、鋼メンタルなんじゃないでしょうか。ダメージ受けてないんじゃないかと思えてきます。

うらやましい。

窮地を笑える姿勢。すごくうらやましい。私もなりたい。笑い飛ばせるようになりたい。そう思って、新しく「コラム」というカテゴリーを作ることにしました。このコラムでは、冗談を量産していこうと思います。辛いこともユーモラスに描いてみようと思います。

葬式で大フィーバーする子供くらい笑えないかもしれません。それでも絶望よりはマシです。

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