ごほうびでドーパミンを活性化しながら勉強しろと言うけれど、ドーパミンが出にくい私は趣味沼に浸かろうと思います。

今回のテーマは「ごほうび」です。

藤吉豊・小川真理子著『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを一冊にまとめてみた』を何度も引用して恐縮ですが、この本によると、おすすめな勉強の第四位は「ごほうびでドーパミンを活性化する」だそうです。頭のいい人は、上手にごほうびを取り入れているのですね。

なぜごほうびが大事なのか?

そもそも、ごほうびとは何でしょうか。

辞書を引くと「ほめる意味で与える金品や栄誉など」と書いてあります。一方、タモリ倶楽部では「我々の業界ではご褒美です」という使い方も提唱されており、叱る意味で与えた苦痛や罵りも、ごほうびになり得るようです。

褒めると叱る、正反対のようですが、要するに本人が「嬉しい」と感じれば、それが「ごほうび」なのですね。

ごほうびを得たとき、人間の脳の中では、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の濃度が高まります。ドーパミンは脳内麻薬とも呼ばれており、幸せな気分をもたらします。幸福感という報酬を得た脳は、さらなるドーパミンを欲しがるようになり、ごほうびを得るための意欲が湧いてきます。

このように、モチベーションアップ効果が脳科学によって立証されているため、ごほうびは大事だと言われています。

賢い人のごほうびの与え方

賢い人たちが、どうやって自分にごほうびを与えて、モチベーションを上げているのか調べてみました。いくつかコツがあるようです。

一つ目のコツは、目に見える褒美を用意することです。たとえば、1日勉強を頑張ったら晩御飯においしいものを食べる。問題が解けるたびにおいしい飲み物をのむ。試験で10位以内に入れたら旅行にいく。自分だけの賞状を作ってみる。こうした分かりやすい褒美を使って、やる気を引き出すといいようです。

二つ目のコツは、目に見えない褒美も用意することです。メジャーなのは、小さな目標を立てて、プチ達成感を味わうという方法です。1968年のメキシコ五輪で銀メダルを獲得した、マラソン選手の君原健二さんは、苦しい時に「次の電柱まで…」と念じながら、小さな達成感を頼りに完走していたそうです。同じように「あと1問解けたらすごい」という小さい目標を作ると、達成感というごほうびを得ることができます。

三つ目のコツは、ピグマリオン効果を利用することです。ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることで、その期待に沿った成果をだすことができるという心理効果だそうです。教師期待効果とも呼ばれます。たとえば「次のテストで絶対に1位をとる!」と親に宣言しておくと、親が期待してくれていることが励みになり、頑張れるようです。

この他にも、小さな成功体験を積む、結果ではなく努力をほめる(プロセス褒め)、ごほうびのタイミングは必ず結果が出た後にする、難易度設定を工夫する、などのテクニックも存在するみたいです。

また、子供が使うスマホのパスワードを歴史年号にする子育てテクもネット記事で紹介されていて「おお!賢い!」と思いました。ただスマホを見せるのではなく、ごほうびとして使う発想ですね。

子供「パスワードなんだっけ?」親「仏教伝来だよ」→子供が自分で調べる…という自然な流れで歴史の勉強ができるそうです。

すごくないごほうびの与え方

以上、賢人のごほうびについて紹介しました。ぜひ真似したいところですが、雑魚を代表して言いたいことがあります。

ごほうびの効き目が弱いんです…。

私の経験上、雑魚は自分にごほうびを与えるのが下手です。それは、ごほうびを与えても、モチベアップ効果を感じにくいのが原因だと思います。

すごい人たちは「晩御飯に焼肉!」というごほうびを設定しただけで1日中勉強を頑張れてしまいます。しかし、私の場合、同じごほうびを設定しても勉強の意欲は1時間も続きません。仕方がないから昼御飯を焼肉にし、おやつも焼肉、晩御飯も焼肉にして、ようやく勉強できます。デブまっしぐらです。

おそらく賢い人は、ドーパミンが出やすい体質なのではないでしょうか。少しのごほうびで勉強にハマれるというのは、よほどの「ごほうび中毒者」だと思われます。

では、私のようにドーパミンが出にくい雑魚はどうしたらいいかというと、いったん勉強から離れて、ごほうび中毒を体験するのがいい、と考えています。まずは、ドーパミンの栓を緩めるのです。勉強するのは、栓を緩めてからでも遅くはありません。別の言い方をすれば「沼にハマる練習をしよう」ということです。

「沼」をご存じでしょうか。水深5メートル以下で、透明度の低い水たまりのことですが、最近では「何かに深くハマって抜け出せなくなる」意味で使われます。

沼にハマった人間は、些細なことをごほうびに変換する能力が鍛えられます。

沼にハマると、他の人からすれば普通に見えるものが宝物に見えるようになります。「デブにとってのから揚げはダイヤモンド」という名言がありますが、それと同じことです。つまり、沼にハマることは、ドーパミンをたくさん出す練習になるのです。

どんな雑魚でも、沼にハマるのは難しいことではありません。世の中にはたくさんの沼があるからです。日本放送協会の「沼にハマって聞いてみた」によると、音楽フェス沼、和菓子沼、夏祭り沼、マカロニえんぴつ沼、短歌沼、階段沼、特撮ヒーロー沼、ポケモン沼、ローカル鉄道沼、ディズニー沼、カラオケ沼、原宿通い沼、恐竜沼、マジック沼、マンホール沼などがあるそうです。これは氷山の一角です。きっと、あなたにピッタリの沼がどこかにあるはずです。

ちなみに私はこれまで、セレクトショップ通い沼、キッズステーション沼、ドンキーコング沼、ひとカラ沼、プログラミング沼、片付け沼、バスケ沼、ラジオ沼、なろう系小説沼にハマってしまいました。沼にハマったことで、莫大な時間とお金をドブ(沼?)に捨てることになりましたが「ハマるって楽しい!」という経験にはなりました。きっと、ドーパミンの栓が緩んでくれたはずです。

このように、沼にハマると、十中八九は堕落で終わりますが、ドーパミンがでやすくなる、という効能があります。よって、費やした時間の1%くらいは勉強時間に還元されるのではと思っています。私のような雑魚は、放っておくと勉強時間がゼロになるので、1%でも勉強できればプラスです。

ごほうびを設定しても勉強できないという方は、沼にハマる練習をしてみてはいかがでしょうか。莫大な時間とお金を犠牲にして、少量の勉強時間を確保できること請け合いです。

まとめ

すごくないごほうびの与え方を紹介しました。「自分はごほうびの効き目が弱いな」と感じた場合、他の人よりもドーパミンの栓が固く締まっている可能性があります。そんなときは勉強をほっぽり出し、ごほうびへの感受性を高める訓練だと思って、趣味の沼にどっぷり浸かるのもいいのではないでしょうか。ただし莫大な時間とお金が犠牲になりますので、ご注意ください。

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