しょうもないけど「死ぬかと思った」体験談3選

コラムの第20回。

「死ぬかと思った」という本が2000年ごろに流行りました。その名の通り「死ぬかと思った」体験談を読者から募集して、まとめて本にしたものです。

たとえば、酔った父を罵倒したらナタを振りあげて襲われて死ぬかと思ったり。授業中に赤ボールペンの後ろのスポンジを吸って遊んでいたら、誤って赤インクを大量に吸ってしまい、あわてて吐き出したところ「先生!〇〇君が血を吐いています!」と騒ぎになって恥ずかしくて死ぬかと思ったり。そんな話がたくさんのっています。

他人の死ぬかと思った話っておもしろいなあと思いました。そういえば、死ぬかと思った絶体絶命の危機なら自分にも少しあるので、書いてみます。

蜂の逆襲

小学生のころ、家の前で兄とよくドッジボールをしていました。あるとき、兄が投げたボールが逸れて、電信柱にボンッとぶつかりました。すると、電柱の陰からミツバチが10匹くらいブゥーンと出現。こちらに向かってくるではありませんか。ヤバい!と思って、兄と一緒にダッシュで逃走。家の中に飛び込んで避難しました。

10分後、外に出ると、もう蜂はいません。ホッとしました。不思議なもので、ホッとすると同時に、「ぼくの楽しいドッジボールを邪魔しやがって」という憎しみがフツフツと湧いてきたんですね。仕返しがしたい。そう思って、ボールを当てた電信柱の裏を見ると、5センチくらいの蜂の巣がありました。

ひひひ。見つけた。見つけた。

私と兄は、蜂に仕返しをしてやろうと決めました。家に向かって歩いていき、水やり用のホースを掴むと、グーっと伸ばしてきて、巣の前まで持ってきます。その状態でホースの先をつまみ、巣に向かって勢いよく水をぶっかけました

要するに、ポケモンでいうところのハイドロポンプ攻撃のつもりだったんです。私は馬鹿な小学生だったので、スピアーが倒せるなら、リアルの蜂もいけるだろうと考えました。

やってみると、まあ蜂という生き物は強いもので、水ごときではダメージを受けません。水が掛かった瞬間、怒り狂った蜂が黒い塊となり、漫画みたいに襲ってきました。たぶん50匹くらいいたと思います。

あわてて家に走ったのですが、逃げ切れず、何か所か刺されました。死ぬかと思いました。

車窓の虫

つい最近の話なのですが、車を運転していて、ふと右側の窓をみると、窓ガラスに全長15センチくらいのバッタが張り付いていました。

かなり大きなバッタだったので、虫が嫌いな私は「ひぃ!」と悲鳴をあげました。はやくどっか飛んでいってくれ~!そんな思いで運転を続けていると、赤信号に差し掛かりました。車を停止し、パッと右をみると、まだバッタが居ました。

「まだおるんかい…」もう嫌やわ~と思いながら見ていると、なんか変だなと気付きました。あれ?バッタと目があってる…。え?もしかしてコイツ、車の外じゃなくて、内側に張り付いてる?

「うぉーーーー!!!!」叫びました。心臓はバクバクです。なんで車内におんねん!もしバッタが飛んだら、私の顔にくっつくかも。もう気が気ではありませんでした。さっきとうってかわって「絶対飛ばんといてくれー!」と念じながら、車を発進させました。バッタからしたら「注文の多いやつだな」と思われていたかもしれません。

あとで思ったのですが、車をどっかに停めて、バッタが逃げるのを待てばよかったんですね。でも、そのときは気が動転していて、それどころじゃなくて。1秒でも早く家に着きたい。その一心でした。もしバッタが飛んでたら…。事故ってたんちゃうかと思います。

幸いバッタは飛びませんでした。死ぬかと思いました。

エアコンの異変

大学生のとき、東京のアパートでひとり、テレビを見ていると、突然エアコンからブリブリブリッ!という大変な音がして、黒いモノが降ってきました。

位置関係を説明すると、テレビの真上にエアコンがあって、私はテレビの真ん前に座っています。その黒い飛翔物体は、エアコンから真っすぐ私の方に飛んできたんです

飛翔する黒い塊の正体は〇キブリでした。どうやって入ったか分かりませんが、エアコンの中に侵入し、送風口からペーンと吐き出されて、フライングしてきた。気が狂うくらい叫びましたよ。

ビックリしすぎて、死ぬかと思いました。

参考文献)林 雄司著、Webやぎの目編、「死ぬかと思った」株式会社アスペクト、2000年.

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