除湿はカラダにいいと聞いたので試してみたら風邪を引いた

コラムの第31回。

部屋の温度管理って難しいなあと思った話です。

夏は寒い

在宅勤務を頻繁にするようになり、夏なのに「さむいなー!」と思うことが増えました。冷房のせいです。冷房をつけると夏なのにめちゃくちゃ寒く感じます。特に足が寒すぎます。

「きゅうりの97%は水」という雑学があります。見た目はしっかり固形なのに、ほとんど水なんかい!という意外性にびっくりしますが、よく考えると、見た目と実際の割合が全然違うものって結構あります。

人間でいうと、人体の97%は足だと思います。タンスの角に足の小指をぶつけると分かりますが、人体の全神経は足に集中しています。それを証拠に、足を冷やすとびっくりするくらいカラダ全体が寒くなります。つまり人間は足です。

哲学者のパスカルは「人間は考える足である」と言っていたそうです。きっと、パスカルもエアコンで足を冷やし過ぎて「さむっ!人間ってほぼ足やん!」と思ったのでしょう。

さて、毎年夏になると寒い寒いと言いながら仕事していたのですが、今年は「靴下をはくと、おどろくほど寒くない」という大発見をしました。

「そらそうやろ」と思われたかもしれませんが、30回以上の夏を裸足で過ごしてきた私にとって、夏に室内で靴下をはくのは、ありえないことでした。

というのも、私は地球に優しい男なので、暑い環境の中で部屋を冷やしながら靴下で暖をとるという、あまりにもエコロジーのかけらもない所業など、想像すらできませんでした。

しかし、ひとたび靴下の味を知ってしまうと抜けられないものですね。いまでは脱炭素、脱炭素と言いながら、脱ソックスができずにいます。

除湿はカラダにいいらしい

靴下を装備したことにより、これで安心してガンガン冷房かけられるようになったという話を会社の後輩にしたところ、こんなことを言われました。

「除湿がいいですよ」

聞くと、冷房よりも除湿の方がカラダにいい、と言うのです。どっちもカラダを冷やしているわけですから、カラダが受けるダメージ量は一緒やろと思ったのですが、どうやら冷やし方の質に違いがあるそうです。

冷房は部屋の気温をガッツリ下げてカラダを冷やします。除湿も気温を下げますが、冷房のようにアホみたいに冷やすのではなく、湿度の方を下げることで「暑苦しさを感じにくくしている」のだそうです。

この気温を下げないのがポイントなのだとか。

一般に人間のカラダは、寒いところから暑いところに移動したときの「寒暖差」によってダメージを受けます。具体的には温度差を7℃以下にするといいそうです。

要するに、健康に在宅勤務をしたいなら、除湿にして暑い部屋との温度差を7℃以下に保つか、冷房でガンガンに冷やした部屋から一生出ないかの二択になります。

この話を聞いて、なるほど!と思いました。除湿なんて、ほとんど使っていなかったのですが、理屈を説明されると、俄然使いたくなってきます。

早速、除湿ボタンを押します。ピッ。ウィーン。エアコンが唸り始めました。すぐにゴォーという音とともに、ヒンヤリした風が。これが除湿の力か!しっかり涼しさを感じます。

除湿にすると温度表示が無くなるので、いったい今何度なのか分からないですが、きっとカラダに優しい気温に保ってくれているはず。なんだか健康になってきた気もします。これはすごい。

あれ?でも、ちょっと涼しすぎるかも。勘違い?いやいや。寒いわ。寒すぎ。冷房より全然寒いじゃん。タンマ、タンマ。こんなに寒くなるなんて聞いてないわー。いくら健康によくても、この寒さは耐えられません。

どうしよう…。

そこで閃きました。いったん除湿を切ればいいのだと。そして暑くなったら、また除湿をつければいい。除湿を細かくオン・オフすれば、部屋の温度が一定に保たれるだろう。そうに違いないと思いました。

エンジニアの血が騒ぎます。これって、ひと昔前のエアコンの動作なんです。

今のエアコンはインバータという「モータの回転数を調整できる回路」がついています。ザックリ言うとモーターの回転数で空気の冷却度が決まるので、温度を細かく調整できます。

しかし、数十年前はインバータが無かったので、乱暴な話ですが、モーターをグワーッと動かす、モーターをピタッと止める、を繰り返して、温度調整していました。

そんなことを考えてニヤニヤしながら、興奮した手つきで除湿ボタンと停止ボタンをポチポチ押して仕事していました。

そしたら風邪をひきました。

話が違います。除湿はカラダにいいのではなかったのでしょうか。

後輩に文句を言ってやろうと思ったのですが、よくよく考えると、除湿を頻繁にオンオフするのって、カラダに寒暖差ダメージを与えまくっているってことです。私がアホでした。そりゃ自律神経も狂いますね。

以上、今年の私は「考えない足」だったという話でした。

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