黒船のクッキー:心の健康に必要なのは、ポジティブシンキングではなく「余白づくり」という話

育児日記の第22回。

黒船のクッキー
【くろふねのくっきー】普通そうじゃないやろ!と思ったものが意外と良くて笑ってしまうこと。

「子育ては大変!」って言いますけど、なんだかんだ、みんな乗り越えてて偉いなあって思います。私の場合、ストレスに耐えかねてメンタルをぶっ壊し、心療内科に通うようになりました。

二週間に一度、心療内科に通い、約40分のカウンセリングを受けています。そこの心理士さんが、まぁすごい人で。メンタリストのDaigoか?と思うくらい的確に心を読み、私に必要な言葉をくれるんです。

今日はカウンセリングの日。

さて話す内容はというと、まずは自分の体調について。ここのところ、ずっと子供が熱を出していて、正直寝不足。疲れがすごく溜まっています。いつもだったら感情が大爆発してしまう状況なんですけど、なぜかここ数週間、落ち着いた精神状態を保てていました

すごく不思議です。自分でも落ち着けている理由が分からなくて。よくよく考えてみると、もしかして、この前の東京出張が良かったんじゃないか?と思い当たり、心理士さんにその話をしました。

東京出張の話

先週の火曜と水曜に、東京に出張に行ったんですね。そしたら、妻から「お土産お願いします(土下座のスタンプ)」というLINEが。見ると、羽田空港で売っているスイーツの写真がたくさん送られてきていました。

・治一郎のバームクーヘン
・クラブハリエのバームクーヘン
・ニューヨークキャラメルサンドの限定赤ワイン味
・黒船のラスクとクッキー
・とらやの羊羹
・ル・ショコラ・アラン・デュカスのボンボン

「久々にいろいろ食べたいから、買ってきてくれると嬉しいなあ(^▽^)/」

この中のいくつかを買ってきてほしいという意味だそうですが、妻にはいつも育児をまかせっきりだし、普段プレゼントとかしない方なので。こういうときくらい奮発して喜ばせてあげたいなと思いまして、羽田空港で両手パンパンになりながら、全部買って帰ったんですね。

そしたら、妻がめちゃくちゃ喜んでくれたんですよ。

子供が寝てる間に、スイーツを食べれて、めっちゃリフレッシュになるって。楽しませてもらってますって言ってもらえたんです。それが嬉しくて嬉しくて。奮発してよかったー!って思いました。

「でもね、黒船がさ…」

妻から言いたいことがある様子。どうやら、私が買ってきた黒船のスイーツが、妻の思っていたものと違ったみたいです。

黒船っていうお店はカステラが有名らしいですね。だから妻は、てっきりカステラを買ってくれたものだと思ったそうで。開けたら、まさかのクッキーが登場

「いや、なんで黒船でクッキーやねん!」

と脳内でツッコんだらしいです。アンパンマンに空腹を訴えたら、サンマルクに連れていかれてパンビュッフェをご馳走されるようなものですね(顔食わせてくれ)。モヤモヤしながら黒船のクッキーを食べてみた妻。そしたら、めちゃくちゃ美味くて

「いや、美味いんかい!」

と二度ツッコんでしまったとか。それが面白かったと言われました。

私としては意図してなかったですが、いい感じのサプライズになっていたようです。妻に褒めてもらえました。それが嬉しくて嬉しくて。黒船さんへの感謝が止まりません。せめてものお礼に、勘違いから生まれるハッピーを「黒船のクッキー」と命名させていただきます。

心の余白を作るという考え方

さて、ここまで頷きながら話を聞いてくれていた心理士さん。私のまとまりのない「嬉しかった話」を整理して、とても分かりやすく解説してくれました。

心理士さん曰く、私がメンタルを整えていくためには「心の余白」を作ることが大切なのだそうです。カウンセリングを受ける前は「つらいことがあっても落ち込まない考え方を身に着けたい」と思っていましたが、そうやって自分を無理に変えようとはしなくていいみたいです。

むしろ、自分の感情が爆発しないようにコントロールしようとしたり、押さえつけたりしようとしたりすると、かえって逆効果なのだとか。ポジティブシンキングもアブナイ。どうしても無理が出てしまうものですよ、と教えてもらいました。

目を向けるべきは感情そのものではなく余白。周りに頼れる環境を整えていって「あっ、これすると、心に余白ができるな」って感じるモノをたくさん見つけて持って置くことがいいそうです。

今回の東京出張では、「美味しいお土産を育児の合間に楽しむ」という心の余白を見つけられましたね、と心理士さんにおっしゃっていただいて、なるほどと思いました。妻の心に余白を作れると、私の心にも余白が生まれる相乗効果もあるそうで、お土産作戦は余白を生む良い武器になりました。

余白かぁ~。

どうやって感情を波立たせないようにすればいいかばかりを考えてきた私にとって、余白に目を向けるという考え方はとても新鮮でした。次回のカウンセリングでは、自分にはどんな「余白の作り方があるか」を見つけてくることが宿題になったので、見つけていきたいと思います。

子育ては中々自分の時間がとれず、精神的にも、体力的にも、いっぱいいっぱいになりがちです。そういうとき、メンタルを強化する方向に頑張るのではなく、心が楽になるもの(=余白を作れるもの)をたくさん見つけて、逃げられるスペースを作るのも手なのですね。

「黒船のクッキー」みたいな武器を増やして、妻と笑いながら、楽しく子育てできる時間をどんどん伸ばしていきたいと思いました。

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