お悔やみデジタルトランスフォーメーション

おもしろ科学の第6回。

数年前まで、年末の風物詩といえばダウンタウンさんの特番「笑ってはいけない〇〇」でした。あれを見ないと年を越した気がしません。復活してほしいなと思っています。

「絶対に笑ってはいけない」と言われると逆に笑いたくなります。これはテレビの中だけではなく、現実にもありますよね。たとえば、お葬式なんかは絶対に笑ってはいけません。

お葬式にまつわるこんな話があります。

絶対に笑ってはいけないお葬式

Aさんの知人に60歳を過ぎた双子がいたそうです。あるとき双子の弟さんが亡くなり、お兄さんが喪主を務められました。「双子のおじさん」というだけで存在がすでに面白いのですが、お葬式ですのでみなさんシーンとしています。

Aさんも真面目に参列していました。ようやく自分の番になったとき、喪主をされているお兄さんに声を掛けられたそうです。

「顔だけでも見てやってください」

そう言って、お兄さんは棺桶の扉をパカっと開けたのですが、そこにはまったく同じ顔のおじさんが。パカっとしなくてもどんな顔か分かりましたわ。Aさん、笑いを堪えるのに大変だったとか。

他にもあります。あるお坊さんがお経を読んでいるとき、騒いでいる子供がいたそうです。あまりにうるさく、我慢ならなくなったオヤジが「このクソ坊主!静かにせんか!」と怒鳴りました。すると、お坊さんがビクッっとしてお経がピタッとやんでしまいました。

しばらくして「あ、自分のことじゃないのか」と気付いたお坊さんは、何食わぬ顔でお経を再開したのですが、周りの人は肩が震えていたそうです。

こんな話もあります。キリスト教のお葬式でのこと。ある男性が、ぞろぞろと参列している様子を見て「ドラクエみたいだな」とポツリ。すると横にいたその男性の母が「そうだね、おばあちゃん死んでしまうとは情けない」と神父のモノマネをしてきたとか。粋なお母さんです。

いろいろありますね笑。

お悔やみDXサービス

前置きが長くなりましたが、今回は「お悔やみDX」というサービスを開発したベンチャー企業のお話です(DX:デジタルトランスフォーメーション)。着眼点が斬新で、すばらしいサービスなのですが、お葬式にカタカナ語が組み合わさると、どうしてもふざけている感がでてて面白かったので紹介します。

それは名古屋にある「Swell」さんという会社が運営している「itowa」というサービスです。オンライン上で弔電や香典を送ることができるプラットフォームでして、「葬儀にいけなくてもオンラインで弔える」というのがウリなのだとか。コロナで葬儀に行くひとが減りましたからね。面白いなと思いました。

サービスの使い方はこうです。まず葬儀社さんがitowa上に訃報ページを作ります。それが喪主さんにLINEで送られます。LINEを受け取った喪主さんは、メッセージ中のURLを個人の友人知人に拡散します。そうすると、URLを通して訃報や葬儀日程、参列可否などの情報が得られると。すごい便利ですね。

しかも、受け取った方は、葬儀に参列できなくても、そのURLからオンラインで弔電や香典を送れるようになっています。香典はけっこう受け取る・受け取らないで揉めたりしますが、それを解決するための「香典ダイレクト受け取りシステム」「返礼品注文システム」も備えているそうです。

すごいです。すごいんですけど、ネーミングは「香典直接受け取り機能」でいいんじゃないですか笑?あえて「ダイレクト」とか「システム」を入れているところに、ふざけて笑いを取りにっている感が出ています。私はクスッときて好きです。

葬儀のデジタル化が難しかった理由

真面目な話、葬儀業界のデジタル化は20年間進んでなかった難問だったようです。というのも、「リードタイムが圧倒的に短い」という課題があったとか。

普通は人が亡くなったら、葬儀完了までを3日くらいでパパパってやりますよね。あれ、すごいスピード感がいる作業らしいです。短いリードタイムでスムーズに作業をこなすためには、どうしても既存システムに頼ってしまうというので、デジタル化が進みづらかったと。

たとえば、葬儀業界ではファックスがいまだに現役です。夕方4時に葬儀屋さんに「供花お願いします」と注文がきて、その2時間後には花屋さんから葬儀場に供花が届いていないといけない。いかに注文に早く気付くがが勝負になるので、注文書が「紙」で出てくることが肝心なんですって。

なんでもデジタルにすればいいものじゃないんですね。勉強になります。

こんなサービスも生まれるんじゃない?

それにしても、葬儀までデジタル化するなんて、すごい時代になりましたね。

そのうち、お骨をAIが画像認識して「この骨が喉仏様である確率は89%」と識別するサービス「ホネノナ」や、「こんなとき亡き夫だったらなんて言ったでしょうか」という要望にお応えして故人の性格を学習したAIと喋れるサービス「コジリンガル」みたいなのも出てくるのではないでしょうか。

あとは、生成AIを使って、キャッチーで胸にささる戒名を自動で考えてくれる「かいみょん」なんかもあると嬉しいですね。

私は何を言っているのでしょうか笑。

参考) スタートアップが「お悔やみDX」 葬儀業界に変革:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC123N20S3A211C2000000/

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