宇宙で消えたミニトマトの謎

おもしろ科学の第8回。

三谷幸喜さんの映画にたびたび登場する「赤い洗面器の男」という話をご存じでしょうか。軽く紹介すると、

ある人が道を歩いていると、水の入った赤い洗面器を頭の上に乗せた男と出会う。疑問に思い、なぜ洗面器を頭に乗せているのかと尋ねた。すると男は・・・(ここで終わってしまう)

というものです。この話、オチが語られないのです。オチに入る前に語り手が死亡したり、話が中断されたり、オチを忘れてしまったり…。

一説によると、赤い洗面器、略して「あかせん」なので、オチは明かせんというジョークだとか。また他の説によると、洗面器が落ちないことから「オチない」というジョークという話があります。いずれにせよ、オチにたどりつかないのが美学になっているんですね。

いやー、オチがないのは、めちゃくちゃ気持ち悪いですね(笑)だからこそ、ずっと気になってしまいます。ミステリーです。

そして、オチがない話と同じくらいミステリーなのが「探し物が見つからない」状態です。

消えたミニトマト

先日、「国際宇宙ステーションの中で消えたミニトマトが8か月ぶりに発見された!」というニュースが流れました。「そんなしょぼいことがニュースになるんやな~」と思いながら記事を読んでいると、案外興味深い話でした。

宇宙空間って、探し物が大変なんですって。重力が無くて物がオチてこない状況になると、すぐに物が無くなって大変なのだとか。特にミニトマトみたいな小さいものになると見つからない。地球だったら、床を探せばいいだけですが、宇宙だとフワフワ漂って通気口の中に入る可能性も。へぇー。面白いですね。

記事によると、なくなったミニトマトは「Veg-05」という宇宙空間内での野菜栽培プロジェクトで育った大変貴重なもの。

何時間探してもトマトは見つからず、トマトを無くしてしまったフランク・ルビオさんは「トマトをつまみ食いした容疑者」として、からかわれ続けることになりました(それはそれでおいしいですね)。

そのトマトが見つかったそうです。2023年12月、ルビオさんの友人女性が「見つけました~!」と報告。国際宇宙ステーションの中にあったそうです。

しかし、具体的にどこで見つかったのか、どんな状態だったのか、まったく触れられませんでした。

無くしものが見つかったら「どこにあったのか」がオチです。オチ教えてくれ〜とモヤモヤしました。英語の記事を頑張って読みましたが、「どこにあったのか」がまったく書かれていません。赤い洗面器の男の話みたいで、めちゃくちゃ気になります。

もうあえて書いてないとすら思えてきました。「宇宙にはミステリーがいっぱいやぞ」という国際宇宙ステーションからのメッセージなのか。あるいは国際宇宙ステーションは「落ちない」と掛けているのか…。

以上、オチのない話でした。

参考文献)
Lost in space no more: missing tomato found in space station after eight months

Lost in space no more: missing tomato found in space station after eight months
But Nasa and space jocks alike haven’t explained either the mysterious disappearance or reappearance of space-grown fruit

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