子育て焼肉食べ放題説

育児日記の第37回。

「なに勝手に決めつけてんねん」と思うことがあります。

お先にどうぞ!とは言うものの…

先日、車に乗って信号待ちをしていたときのこと。でっかいトラックが前に停まっていました。

そのトラックの後ろには「お先にどうぞ!」というステッカーが貼ってありました。「ご迷惑をおかけしてごめんなさい」という誠意が伝わってきます。親切なトラックやなあと思いました。

しかし、その下にちょこんと小さい文字で書かれた別のステッカーが。その文字を読んで「えっ!」と驚きました。「私は法定速度を守ります!」と書いてあるではないですか。

いやいや。私も守りますよ。法定速度。なに人を勝手に「交通ルール違反者」呼ばわりしてくれてんねん(笑)

そもそも「お先にどうぞ」「法定速度を守ります」は、どっちか一つでいいはずです。一つあれば「追い越してほしいんやな」と伝わります。わざわざ二つ並べられることで「あなた違反者ですもんね」と決めつけられてる感がでるんです。ひとこと余計やなあとモヤモヤしました。

AIに空気を読んでほしい

「決めつけんといてほしいわ~」と思うことが他にもあります。GoogleさんのAIです。

私は暇なとき、スマホのGoogleアプリで、話題の面白記事を読み漁っています。さすがGoogleさんのAIは賢いですね。私のストライクゾーンを押えた記事を紹介してくれるんです。「実録保育士でこ先生」みたいな育児系漫画の切り抜きとか、ついつい読んでしまいます。

しかし、たまに「あれ?これ前にも読んだよな?」と思う記事を紹介してくることがあります。最近は、月光もりあさんが書いた漫画「育児で勘違いしてたこと。」の記事を何度も何度もAIに推薦されています(この記事です)。

どんな漫画かというと、3歳の娘を連れて公園にやってきた新米パパが、3人の息子を育てたベテラン先輩パパに出会う物語です。土日は基本公園に来ているという先輩パパ。その理由は、ある人に「遊んでもらえるもの十年だぞ」と言われたからでした。

新米パパは一気に切なくなります。娘と遊べるのもあと…7年か…。短けぇなぁ…。「遊んでやってるつもりだったけれど、遊んでもらっていたんだ」という勘違いに気付き、涙ぐみながら先輩パパに感謝して漫画は終わります。

この漫画には11万件のいいねが付きました。「泣きそう」「まさに」「痛感してます」と賛同と共感の嵐だったそうです。たしかに、とってもいいことを言っています。私も共感しました。

そう、共感しましたよ。…初回はね。でもAIさん。この漫画を何度も何度も推薦してくるって、どういうことですか?「おまえ、育児ちゃんとしてねえだろ。これ読んで勉強しろ」と言われている気がしますよ(笑)いやいや。勝手に決めつけんといてください。私も毎週土日、公園連れて行ってますから。

初めてAIに「空気読んでほしい」と思いました(笑)

結局、切なくなるのは同じなのでは?

まあ、AIに悪気はないですし。同じ漫画をおすすめされて腹立つって、気にしすぎやんと言われたらそうなのですが。実は、漫画自体にも、ちょっと引っかかるところがあるんです。

先に言っておくと、この漫画で学べる「遊んでやるではなく、遊んでもらっている」という心構えはとても便利だなと思っています。育児にもっと前向きになれますし、子どもに感謝する気持ちも生まれます。勉強になるなあと思います。

そのうえで引っかかるんです。「とはいえ、今以上に子どもと遊んだところで、やっぱり後で切なくなるのは同じなのではないか?」と。そして、そうであれば、親がヘトヘトになるほど無理してまで子どもの遊びに付き合わなくてもいいんじゃないかと。

たとえるなら、子育ては「焼肉食べ放題」に似てと思います。

肉を「子どもと遊んだ思い出」だとすると、腹パンパンになるまで食べたほうがお得な気がします。私も「もう一生肉見たくない」くらい食べた経験は何度もあります。でも、一週間たつと「また肉食べたいなぁ」となります。つまり、どんだけ腹一杯遊んだ思い出を作っても、やっぱり後々切なくなると思うんです。

それに、食べ放題と同じで「食べ過ぎない方が楽しめる」という真理もあると思うんです。特に私みたいに一人の時間が必要な、人間としてのキャパが狭いタイプになると、四六時中子どもの遊びに付き合うというのは、けっこうしんどいものです。

よかれと思って子供と遊ぶのですが、結局自分が精神的に追い込まれて不機嫌になる…みたいな悪循環を繰り返してきました。その経験から言えば、子どもとの遊びは、親に余裕が残るくらいがちょうどいいなと思います。

焼肉食べ放題だって、吐くほどカルビを食べるよりも、ちょっと余裕を残して最後ソフトクリームで口をサッパリさせた方が満足度が高いじゃないですか。あれと同じな気がするんですよね。たくさん食べられる人もいれば、小食な人もいます。自分のペースで子どもと遊ぶでいいじゃんと思ってしまいます。甘いですかね。でも、パパが不機嫌になるよりも、いつもご機嫌でいる方がいいですよね。

ダウンタウンの松本さんもきっと肯定してくれるはず

この「子育て焼肉食べ放題説」を唱えるとき、いつも思い出すのがダウンタウンさんです。

昔聞いた話なのですが、ダウンタウンの松本さんがご飯を残したことがあったそうです。それをみた浜田さんが「おまえ、そんなん残してアフリカの子どもに申し訳ないと思わへんのか!」とツッコむと、松本さんはこう返します。

「あほ!アフリカの子どもやって、腹いっぱいやったら残すわ!」

すごい発想です。いや、アフリカの子どもは腹減ってるんやから、腹いっぱいやったらという仮定は詭弁じゃんという人もいるかもしれませんが、私はこれ神回答だなと思いました。しかも、育児に置き換えると、すごくしっくりくるんです。

たとえば、子どもと公園行って仕事もやって家事をやってたら、もうお腹いっぱい。疲労困憊になります。そんなときに「もっと子どもと遊んでやらんと可哀そうちゃうか?」という考えが頭に浮かぶことがあります。自分を責めたくなってしまうのですが、松本さんの考え方を借りると「子どもかて、疲れ果てたら遊びたくなくなるわ」と開き直れます。開き直れると、心が軽くなります。

理想をいえば「子どもとめいっぱい遊びたい」。でも、疲れてたりメンタルが弱ってたりするときは、理想を一回捨てて、疲れすぎん程度に遊ぶでええやん、と開き直るくらいが、腹八分目で健康的ですよね。そういう風に思っても、いいですよね。

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