ルールに縛られたくない人のための「抜け道」エピソード5選

コラムの第73回。

賢い人って、ルールの網目をかいくぐって遊ぶために、全力を出すよなぁ、と思います。抜け道を探そうとすることによって、頭が鍛えられるのかもしれません。

今回は抜け道エピソードを集めました。

パワポで会話

Xで聞いた話です。

2020年にプログラミング教育が小学校で必修化され、パソコンが1人1台の時代になりました。とある小学校ではiPadを配布しているそうです。

いいなぁ。私もiPadほしいなぁ。おっきい画面でバスケのハイライト動画が見放題じゃないですか。

でも、学校側としても、さすがに遊びに使われては困るので、LINEみたいなSNSがインストールできないように対策しています。まぁ、そうですよね。で、LINEを禁止された小学生たちがどうしたかというと、なんと「パワポで会話」しているそうです。

パワポで会話?

パワーポイントの設定で「同じ画面を共有する」というものがあります。それを使うと、一つのスライドに友達みんなが同時にコメントを書けるので、LINEのチャットみたいになるのだとか。ルールの抜け穴をうまいこと見つけて遊んでいる。賢いなあと思いました。

校則の抜け道

抜け道でいうと、こんな話を思い出します。

私の中学校では「買い食い禁止」という校則がありました。

なんで禁止やねん。べつにええやん。ずっと疑問に思っていました。でもルールはルール。見つかるとめちゃくちゃ怒られるんですよ。顧問の先生に。

だから私は「買い食いしない」と決めてました。真夏の部活帰り、喉が渇いて、目の前に自販機がある。そうなっても水すら買わない徹底ぶりでした。

でも、どうしても我慢できなかったのが、帰り道にあったカレー屋さんです。ちょっと変わった料理を出すお店でした。お皿の上に、こんもりと、茶色い膜みたいなのが張ってあるんです。

その膜は薄くて、カリカリで、ちょうどカレーパンみたいな香ばしい匂いがしました。その膜をスプーンで割ると、パリッという音と共に、湯気がボワッと。中からカレーが登場。

これがもう、めちゃくちゃ美味そうなんですよね。こっちは部活帰りで腹が減ってますから。店の前を通るたびに「食べてぇー!」と思ってました。

そんなある日、部活の友達と返ってたら、その友達の兄ちゃんとバッタリ出会いました。すごく社交的な兄ちゃんでした。「カレーくおう!おごるで!」と誘ってくれて、私と友達をグイグイお店に連れていきます。いや、でも、校則が…。そのとき、パッと閃きました。

あっ!これは買い食いじゃない。
もらい食いだ!

「もらい食い禁止」という校則はありません。だからセーフなんです。誰がなんと言おうと。セーフなんです。自分にそう言い聞かせ、カレーを食べました。そのカレーの美味しかったこと。反則級のうまさでした(笑)

ただし仲間にビールを

抜け道といえば、刑務所も思い浮かびます。

「ショーシャンクの空に」という刑務所を舞台にした名作映画があります。

あらすじを簡単にいうと、優秀な銀行員アンディが、妻とその愛人を銃殺した疑いで逮捕され、冤罪にも関わらず、暴力が渦巻くショーシャンク刑務所に入れられます。そこで苦しみながらも、仲間の信頼を勝ち取り、あっという方法で抜け道を作り、刑務所から脱出する、という物語です。

脱獄は抜け道界の王道です。まだ見てない人は、ぜひ見ていただきたい。

あと、すごく印象に残っているのが、アンディが屋根の修理作業をしているシーンです。アンディは看守の会話から、ハドリーという刑務官が遺産相続の問題を抱えていることを知りました。

アンディは元銀行マンなので、遺産相続の難しい書類作成ができます。そこでハドリーに交渉を持ちかけます。困ってますよね。書類作成しますよ。お手伝いできますよ、と。その報酬としてアンディが要求するのが、このセリフです。

ただし仲間にビールを。外で働いてる時のビールは最高です。

かっこいいですね~。言ってみたいわー。「ただし仲間にビールを」。

そして、囚人たちが外で冷たいビールを飲むのがまた美味そうなんですよ。娯楽のない、制約だらけで抑圧された刑務所で飲むビールは、さぞ美味いんでしょうね。

バナナ禁止

もう一つ。刑務所にまつわる話があります。

黒栁桂子さんという、男子刑務所ではたらく女性の栄養管理士さんが書いた「めざせ!ムショラン三ツ星」という本を読みました。刑務所でギョッとした事件や、かわいいエピソードが面白可笑しく書かれていて、「刑務所って更生施設なんだな」と思わせられる名著なのですが、ここに出てくるバナナの話が面白い。

刑務所の食事って、バナナが禁止らしいんです。

なぜかというと、バナナの皮で滑って転ぶから、ではなく、バナナの皮でタバコが作れてしまうから。バナナの皮の白い繊維を乾燥させて、細かく砕いて紙に巻くと、タバコになるんですって。へぇー。これも抜け道ですね。

似たような理由で、みりんも禁止。囚人から見たら「甘い酒」でしかないそうです。コロナの時期には、消毒用アルコールを飲もうとする人までいたとか(メチルアルコールなので飲んじゃだめなんですけど)。だから消毒用アルコールに鍵かけて保管しているんですって。

刑務所って変わったルールがありますね。

これはドランクドラゴンの塚地さんが言っていた話ですけど、刑務所の慰問でお笑いライブをするとき、いろいろ禁止事項があるそうです。

脱走とか脱獄というワードを入れたらダメ。それは分かります。でも中には変なルールも。お客さんに問いかけたらダメ。煽るのがダメ。盛り上がってもダメだそうです。慰問のお笑いライブでは、刑務官さんが前説をやるのですが、

「お前ら!絶対に笑ったり騒いだりするんじゃねえぞ!」

って言うらしいです(笑)。じゃあなんで芸人よんだの。こんなふうに色んなNGがある慰問ネタですが、なぜか下ネタはOK。めちゃめちゃウケるらしいです。これも抜け道ですね。

急がば回れ、が急いでいる。

先日「ざっくりYoutube」を見ていたら、フットボールアワーの後藤さんのトークがすごく良くて、「たしかに!言われるまで気づかんかった!」と思ったのが、こんな話でした。

急がば回れ。

という諺があるじゃないですか。急いでいるときこそ、早道や危険な道を選ばずに、回り道をしてでも安全で確実な道を通った方が、結局は早く着けるという意味ですよね。琵琶湖の渡し船が語源と言われています。

さて、この諺、現代人の感覚からすると、かなり変なんです。というのが後藤さんの言い分。

「がば、ってなに?」

急がばの”がば”って何なんですかね?いまどき使わない言葉です。ドルガバ以外で聞いたことがない。そんな耳慣れない言葉を使われると、「がばって何?」で引っかかってしまい、肝心の意味が頭に入ってきません。

それなら「急いでいる気持ちがあるときこそ回れ」と言ったほうが早く伝わります。つまり「急がば回れ」という言葉は、そのワード自体が急いでしまってるやん、なのです。

というわけで、最後は「抜け道」じゃなくて「回り道」の話でした。抜け道で繋ぐルールから抜けてみました(笑)

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