弁当RTA事件

育児日記の第45回。

あまり父親をうまくやれている自信がないのですが、ありがたいことに、4歳になる息子は、私のことを信頼できる存在だと認識してくれているようです。先日それを実感する出来事がありました。

家でゴロゴロしていたときのこと、息子がわたしのとこにトコトコっと近づいてきたんですね。そして、右ひざをピッと指差して、こう言ったんです。

「たからもの、たからもの」

でも、最初は意味が分からなくて、「え、なに?なに?どゆこと?」って聞いたんですよ。そしたら、息子がモジモジしながら言うんです。秘密を打ち明けるように。「あのね、パパはね、たからものなの」って。

なにその可愛いカミングアウト!

めちゃくちゃ嬉しいこと言ってくれるやん、と思いました。感動です。だって「たからもの」ですよ。「好き」とか「大好き」よりもさらに上。

好きなひとのことを「たからもの」と形容したのはナオト・インティライミさん以来なのでないでしょうか。2010年リリースの「タカラモノ~この声がなくなるまで~」。なつかしい。カラオケでよく歌ったものです。愛をストレートにぶつけるナオトさんのこの曲が好きでした。

そんなムスコ・インティライミの愛情表現に感激するばかりですが、ちょっと惜しいなと思ったことがあります。指差す場所です。できれば右ひざではなく、顔か胸を指差して言ってほしかった。

右ひざを指差して「たからもの」って言われると、ちょっと黄金の右足感が出るんですよね。なんか、パパの人格を褒めているんじゃなくて、サッカー能力を褒められているような感じがします。すみません、めんどくさいイチャモンですね。

そういうことがあったので、ふと、いつから息子は私に信頼を置いてくれるようになったんだろう、と考えてみたんです。昔はそんなこと無かったなと思って。むしろ嫌がられていたし。そしたら、決定的な事件があったことを思い出しました。息子に妹が生まれたときのことです。

もう1年半以上前になりますが、妻が第2子を妊娠して、もうすぐ出産となったとき、ちょっと困ったことがありました。息子が相当なママっ子だったんです。

そりゃそうです。息子が生まれて以来、ほぼずっとママがそばにいて、一緒に寝てくれていたんですから。私も卒乳のタイミングなどで寝かしつけにチャレンジしたのですが、まあ息子が嫌がりまして、基本的にママじゃないと寝てくれない。

私が寝かそうとすると「ママがいい~!ママがいい~!」って絶叫して怒る。

そんな状態だったので、これ出産でママが入院したら、私と息子の二人きりになるけど、大丈夫かなって、かなり不安だったんですよ。

そして出産当日の夜。息子に「今日からママいないから、パパとねんねだよ」と打ち明けました。どうなるかなと思いました。3歳児ともなると賢いものですね。家にママの気配がないことをちゃんと理解したようです。観念したのか。あるいは、目の前のヒゲのオジサンに頼るしかないと割り切ったのか分かりませんが、すんなり「ねる」と言って、一緒にベッドに入ってくれました。

数日後、ママのお見舞いに行きました。ちょうどお昼時だったので近くのスーパーで弁当買って、ママのいる病室へ。久しぶりの愛しのママですから、息子はさぞ喜ぶだろうと思っていったんですよ。

そしたら着くなり弁当食べて、終わったらすぐ「もう帰りたい・・・」って言い出したので、嘘やろ!?と思いました。えっ、あんたの好きなママやで? 帰ったら会えないで? 弁当たべにきただけ?

息子のあっさりした態度に苦笑しつつも、それくらい息子は自立心が芽生えたんだな、成長したんだな、パパを信頼してくれるようになったんだな、と実感しました。妻は内心寂しかったかもしれませんが、さっそうと帰ろうとする息子をみて笑ってたのでヨシ。

以上、妻のお見舞いにいった息子が弁当RTAして帰った事件の話でした。

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