急性腸炎で入院してました

コラムの第84回。

久々のブログ更新。急性腸炎で入院してました。

ちゃんとした入院は、たぶんこれが人生初めてです。「たぶん」と書いたのは、数年前に急性アルコール中毒になって、病院で一夜を明かしたから。あれは自分の中で入院とカウントしてないので今回を初入院としたいと思います。

急性アル中のときは怖かったなぁ。何が怖かったって、看護師のおばちゃんです。まあ飲み過ぎた私が悪いのですが、看護師さんから明らかに「クソ忙しいのに飲みすぎんなよ」オーラが漂っていて、私が目をつぶると「起きなさいよ!」とカラダをバシバシ叩かれました。こわかった。

さて、今回は急性腸炎になって入院しました。

具合が悪くなったのは先週日曜のお昼くらい。なんか気持ち悪いなぁ、と思っていたら夕方に吐いて。胃が痛くなって。最近仕事が忙しかったので「もしかして胃に穴が空いた?」って思うくらいの激痛なんですよ。吐き気も凄くて、トイレで胃液を吐いては、胃痛でもだえるを繰り返し、死ぬかもしれんと思ったので救急車を呼びました。

救急車に乗ってる間も苦しくて地獄。あとから聞いて分かったのですが、一緒に救急車に乗ってくれた父(65歳)は、大の乗り物オタクということもあり、私がもだえる横で「やったー!初めて救急車に乗れた!うれしい!」とはしゃいでいたそうです。おいっ。

病院に着きました。痛み止めと吐き気止めを打ってもらいましたが、すぐには効かないのでしばらく地獄。とにかくじっとしていられない。ベッドの上で「うぁぁ、いたぃい」みたいなことを言いながら、ジタバタもがいてました。

なのにCTを取らなきゃいけなくて。機械の中に入って、じっとして、女性の合成音声で「息ヲ吸ッテクダサイ、止メテクダサイ」みたいな指示をされました。「無茶言わんとってくれー!」もう泣きたいくらいどうしようもない状態での検査でした。まあ大変でした。

しかし病院は偉大ですね。1時間もすると注射が効いて、さっきまでの苦しみが嘘のように、一息つけるくらいに落ちつけました。そのときは、家族と救急隊員さんとお医者さんと看護師さんへの感謝の気持ちが止まりませんでした。

診断名は「細菌性胃腸炎」でした。

胃腸炎って、漢字で書くとちょっと可愛いなと思っていたのですが、めちゃめちゃ狂暴だってことが分かりました。こんなに辛いものだとは。自分がなってみないと分からないものですね。胃腸が弱ると、人間なにもできなくなります。

入院している間、ちびまる子ちゃんに出てくる「胃腸が弱い山根くん」というキャラクターのことをずっと考えていました。登場するたび胃腸炎に苦しまされる彼の人生に思いをはせました。気弱なキャラだと思っていたけれど、こんなに苦しい胃腸炎に打ち勝っているんです。実はクラスで一番精神が強い子だったのかもしれません。

さて、入院自体は3日間だったのですが、1日も経つと、ずっと寝たきりだったせいか、腰が痛くてたまらなくなりました。お腹より腰が痛い。ちょっと寝ていられないくらい痛い。右向いてみたり。左向いてみたり。それでも痛いから無理して歩いてみたり。

そしたら、退院直前に「あれっ?なんだこれ?」と思って、ベッドの横にあるものを見つけました。リモコンです。押したらウィーンってベッドが変形して、腰がすっと楽な体勢になりました。いや電動ベッドだったんかい!私の腰との格闘なんやったんや! 入院初心者すぎてベッドがリクライニングできることに気づきませんでした。

入院して最初の2日くらいは、まだお腹も痛いし、なんか疲れているしで、ずっと寝てたんですけど、最後の方はさすがに寝られなくなりました。看護師さんは「ゆっくりしてくださいね」って言ってくれるんですけど、寝られないし、どうしよーって、思いました。

こういうとき「ヨッシャー!自由時間や!好きなことするぞー!」と思えればいいんですけどね。でも、私の性格的に変なことが気になってしまうというか。妻や両親にすごい迷惑かけてるのに自分だけ楽しんでええんかなとか。繁忙期で仕事が立て込んでいたのに全部キャンセルさせてしまったのも気になるし。何をしたらいいのか分かりません。

暇は暇なので、ちょっとでも仕事の足しになるかと思ってニュースを読んでみたりしてたんですよね。でも普段読まないからすぐ飽きて。キンドルで本を読もうとするんですけど、なんか目が痛くて読めない。

ラウンジに行ったら鬼平犯科帳の漫画が置いてあって、読みてぇ~、って思ったんですけど、本来ベッドで寝ているべき入院患者がラウンジで悠々と漫画読んでることへの罪悪感が凄くてできない。ちょっと熱もあったのでやめとこうと思いました。

ほかの入院してるひとって、どう過ごしているんでしょう?

で、私が行き着いたのがラジオした。ずっと「佐久間宣之さんのオールナイトニッポンゼロ」を聞いてました。といっても、病院なので大きな音を出せないし、イヤホンも持っていなかったから、スマホの音量を1にして、耳に当てて聞いてたんですよね。

佐久間さんはあんまり下ネタを言わないんですけど、リスナーの中にはキツイ下ネタを送ってくるヤツもいるので、ちょっとこれは他人に聞かれるわけにはいかんな、っていうドキドキもありつつ、小さい音量で漏れないように聞いてたんですよ。

そしたら寝ちゃって。看護師さんが来て。深夜ラジオが流れたまま、耳にスマホはさんで寝ている変なオジサン(私)が発見されるという事件がおきました。あれは恥ずかしかった。

あと、強烈に記憶に残っているのは、食事ですね。入院2日目から食事を出してくれたんですけど、一食目からハンバーグ。あれ?私昨日まで吐きまくってたよね?ハンバーグで合ってる?と思ったのですが、出てきたからには食べようと思いました。

というか、一刻も早く退院しないと仕事がヤバいので、何を出されても完食するしかない。「私こんなに食べれますよ!元気ですよ!」アピールをしないとと思って、食べたんですけど、普段私が食べてる量よりも多い。もうこんなのフードファイトです。とにかく食事がきつかった。

食べる時、フードファイターの小林尊さんを頭に思い浮かべながら、小林さんと戦う気持ちで食べてました。小林さんは嚙む力を養うために、食パンを冷凍したまま齧る修行をしていたそうです。胃腸炎で弱った胃腸に大量の食事をぶちこむのと、冷凍食パン食べるの、どっちが辛いんだろう。そんなことを考えていました。

そして、やっと退院。妻が迎えにきてくれて、入院中ひもじい思いしてたでしょう?と心配してくれました。お腹にやさしいジュースとか、プリンとか買いにいく?と言ってくれました。めちゃくちゃ優しいなこの人、と思いました。

お菓子屋さんに寄ってプリンを買うことにしました。「私も食べたい」と妻がいうので、妻の分も選びました。妻は私を家に送ったあとに用事があるそうで、ゆっくりケーキを食べる時間はないから焼き菓子とかかなぁ~と言いながら、ずっとショーケースのケーキを見ていました。めちゃくちゃ後ろ髪引かれてて面白かった。

で、妻が買ったのはエクレア。これなら車の中でサクッと食べられる、と嬉しそう。良かったねと思って見てたら、「これはコーヒーないといかん!」と言いだして、コーヒーを買いに急遽コンビニへ。私は妻のエクレアを持って車内で待機。

コーヒーを買ってホクホク顔で戻ってきた妻。さっそくコーヒーとエクレアをいただこうとします。「あつっ!あつすぎる!」コーヒーが飲めないようです。結局コーヒーを飲めないままエクレアを完食。

残念そうに冷めてきたコーヒーをすすっている妻を見ていると、心がホッコリしてきて、入院中ずっと一人で自分は寂しかったんだなと思いました。こういうドタバタした日常が戻ってきたことに喜びを感じつつ、いつも私を支えてくれている妻と家族に感謝しました。

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