成人向け雑誌購入事件の真実

コラムの第87回。

小学生のとき、となりのクラスの担任(T先生)が、コンビニでエロ本を買っているところを目撃される、という事件がありました。

大人なんだしエロ本くらい買うだろう。見逃してあげなよ。今ならそう思うのですが、当時小学生だった私たちの感覚は違いました。エロ本を買うという行為は、万引きと同じくらいやってはいけないことのように思えたのです。

しかも、児童の模範となるべき、担任の先生による犯行です。「ねぇ聞いた?あの先生エロ本買ってたらしいよ」「えー!そうなん!」クラスはエロ本の話でもちきりでした。

T先生は、ちょっと怖い系の、40代の男の先生でした。あんなに怖いT先生がエロ本を買うなんて。ふだん子供を叱っているのに、家ではエロ本を読んでいるなんて。そんなことが許されていいのか。噂は白熱し、私たちはT先生を軽蔑しました。

ところが、しばらくして別の噂が流れてきました。T先生に非常によく似た「そっくりさん」が居て、学校の近くに住んでいるというのです。

そんなことあります?(笑)エロ本を買ったのはT先生ではなく、そのそっくりさんだったのかもしれない。だとすれば冤罪です。T先生、めちゃくちゃ可哀そうじゃないですか。

むやみにT先生を疑ってしまったのは良くなかったなぁ、と子供心に反省しました。すごく悪いことをしてしまった気持ちになり、いてもたってもいられません。償いがしたい。そうなれば、そっくりさんの存在を自分の目で確かめ、T先生の疑いを晴らすしかない、と思いました。

そこで、そっくりさんがよく出没するというコンビニへと偵察にいきました。さながら名探偵コナンに出てくる少年探偵団の気分です。コンビニに張り込み、特に何を買うでもなく店内をウロウロしたり、外から眺めたりしました。迷惑なガキだったと思います。申し訳ないです。

そんなことをしていたら、普通は知らない大人にとんでもなく怒られるものですが、運のいいことに、張り込みしてすぐに、T先生らしき人が現れました。

T先生のそっくりさんだ!と思った私は、そのT先生らしき人の前に飛び出しました。すると、そのT先生らしき人は、私のことを気にもとめず、何か買い物をしてコンビニを後にしました。

もしT先生本人なら私に気付いて声をかけるはず。そうしなかったということは、T先生のそっくりさんで確定です。これにて事件解決です。

世の中には、自分に似た人間が3人いると言います。もしその3人のうちの誰かが、めちゃくちゃエロかったら、自分の社会的地位が脅かされることもある、という教訓を得ました。

どうせぇっちゅねん(笑)

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