BLUE GIANT:ジャズに魅入られた10代の青年たちの熱くて泣けるアニメ

おすすめ映画の第1回。

「あなたには音楽を楽しむ資格がありません」

いや、誰かに面とそう向かって言われたわけではないのですが、中学生のときにもらった通信簿が、音楽だけとびぬけて低い評価だったもので、それで、音楽に拒絶されたような気持ちになってしまい、自分は音楽を楽しむ資格がないんだ、と思い込んで生きてきてしまいました。

なので、皆さんよりもずいぶん音楽に疎いのですが、そんな私にも、どうしようもなく感情が揺さぶられて、音を浴びながら涙を流した曲があります。Salyuさんの「Tower」です。

ある友人に、自分が出るから見に来てほしいと誘ってもらい、ある地下ライブに行ったときのことです。キャパで言うと30人くらいの、狭くて、暗いスタジオです。ステージには無名のミュージシャンが代わるがわるに立ち、一生懸命に演奏をしていました。音楽が分からない私には、ガチャガチャとした音に聞こえました。

ふぅん、こういう世界もあるんだな、と思って見ていると、18歳くらいの、小さな女の子がひとりでステージに現れました。その瞬間、息をのみました。歌い出しから吸い込まれるような迫力。SalyuさんのTowerをカバーして歌っているのですが、正確な音程、きめ細かい抑揚、甘い息遣い。初めて音楽に心が掴まれる体験。目から自然に涙がこぼれます。こんなに凄いんだ、音楽って。

あのTowerを思い出すと、胸の中が熱くなります。赤い炎ではなく、もっと高温の、青い炎が燃えたぎったような熱さを感じます。それと同じくらい、音楽で胸が熱くなった映画に出会ったので、紹介したいと思いました。BLUE GIANTというアニメ映画です。

主人公はサックスに魅了された青年・宮本大。世界一のジャズプレイヤーになる夢をかなえるため、仙台から上京。そこで天才ピアニストの沢辺に出会いバンドを組みます。

とにかく、宮本が熱いんですよ。ジャズやりたいって思ったら、冬の夜でもおかまいなし、外でずーっとサックスを吹いているようなヤツなんです。まっすぐで、熱くて、向こう見ず。若さっていいなぁ、って思わされるし、かっこいいんですよね。

宮本と沢辺はどちらも才能の塊。でも二人じゃジャズはできないということで、ドラムを探すのですが、なんと宮本が連れてくるのがドラム素人の玉田。ただの友達です。玉田は純粋な奴で、宮本の熱さに感化されて、俺も夢中になりたいって思ってバンドに入ったんですね。

で、天才二人の横で演奏する玉田がどうなるかというと、劣等感で押しつぶされます。はい、それはもう、ぺしゃんこに。私も劣等感にまみれて生きてるので、「玉田、分かるよ。つらいよね。分かる分かる!」って感情移入して見てしまいました。

そんな玉田も徐々にうまくなっていき、バンドにもファンがつくようになります。途中、絶対に負けられないバンド対決なんかもありました。もし失敗したらバンドとして終わりだ、という勝負なのですが、分の悪い主人公たちが考えた作戦が「強い音を出す!」。そのために走り込みをするという。ギャグですやん(笑)

そんなこともありつつ、最後は夢のジャズクラブで演奏する、という目標に向かっていきます。ネタバレになるので詳しく書きません。ぜひ見ていただきたいです。

序盤からずーっと熱い感じで、ワクワクしながら見られる映画なので、最後はどんだけ熱い気持ちになれるんだろうと思いながら見ていたんですけど、ラストに行くにつれて、熱いと言うより「めちゃくちゃ嬉しい」という感情になり、気付いたら涙がでていました。泣けるんかい!

もう感情ぐちゃぐちゃです。かっこよくて、熱くて、しっかり泣ける。おすすめの映画です。

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