大喜利のコツ

白状してしまうと、大喜利が苦手です。テレビ番組でお笑い芸人さんがIPPONをとっているのを見るたび、すごいなあと思います。大喜利を見るのは好きなのですが、もし自分がお題を振られたらと思うと、怖くて夜も眠れません。フリップのおばけが夢に出てきそうです。

なぜ自分は大喜利が怖いのでしょうか。考えてみると、これは未知に対する恐怖なのだろうと思います。これまで学校などで、一度たりとも大喜利の作り方を学んだことがなかったから、怖く感じるのでしょう。

もし、数学の連立方程式を解くように、ある決まった作業を学ぶことで、大喜利の回答が機械的に導きだせるようになるならば、きっと恐怖から抜け出せるはずです。

そこで今回は、大喜利のコツについて考えてみたいと思います。題して「大喜利方程式の解き方」です。

解き方については後半に書きますが、まずは、どんな回答が出せるようになるか、を見ていただいた方が分かりやすいですよね。こんなお題を考えて、自分なりに大喜利をやってみました。

お題:このゾンビ、生前は小学校の先生だったな。なぜそう思った?

私の回答1

「今日は29日だから…。田中。お前から噛むぞ」

出席番号で当ててくる。

私の回答2

夏場、冷房の効いた職員室にうじゃうじゃいる。

私の回答3

「ちょっと噛んだらすぐ帰りますんで。血肉はご準備いただかなくて結構です」

腹が膨れて次の家庭訪問に響くのを気にしている。

解説

いかがだったでしょうか。プロの芸人さんに比べると、反吐がでるくらいつまらなかったと思いますが、大喜利が苦手な一般人が考えたにしては、頑張った回答だったのではないでしょうか(これでも、私の人生史上ベストに近いクオリティです…)。

さて、ここからは、どんな風にお題をとらえて、回答を考えていけばいいかについて解説したいと思います。といっても、私がオリジナルに考えた手順ではなく、お笑い芸人の赤嶺総理さんが紹介しているやり方を真似しています。以下の動画です。

赤嶺総理さんの「大喜利のコツ」を私なりに解釈すると、こういう手順で回答を考えていけばいいのだろうと考えられます。

ステップ1.お題を要素ごとに因数分解する。

ステップ2.その要素に関するあるあるを連想ゲームする。

ステップ3.矛盾するあるあるを組み合わせる

ステップ1.因数分解

まずやることは、お題を因数分解することです。今回のお題は「このゾンビ、生前は小学校の先生だったな。なぜそう思った?」ですが、これは「ゾンビ」という要素と「小学校の先生」という要素に分解できます。

ステップ2.あるあるを連想

次に、ステップ1で見つけた要素について、あるあるを連想していきます。面白いとか、面白くないとかを抜きにして、とにかくたくさん思いつけばいいんだ、くらいの気持ちで、あるあるをポンポン書き出していきます。

たとえば、「ゾンビ」という要素なら、こんなあるあるが浮かんできます。

・手当たり次第噛む
・噛まれると感染する
・動きがゆっくりだ
・腕がもげがち
・痛みを感じない
・あ”あ”~、う”う”~しか言えない
・顔色が悪い
・よだれを垂らしている
・ショッピングモールを襲撃しがち
・エレベーターを開けるとたくさんいる
・犬のゾンビもいる
・「俺が正気でいるうちに、頭をぶち抜いてくれ!」
・一発では死なない
・口が半開きで、頭をガクガクさせながら歩く
・「ここまでくれば安全だ…」ってところに居る
・主人公の恋人がゾンビになりがち
・正気に戻ったと見せかけて、やっぱりゾンビ
・「俺は噛まれてない」←噛まれている

そして「小学校の先生」という要素では、こんなあるあるが浮かんできます。

・チョークを持っている。
・赤ペンで手が赤くなりがち
・ジャージにワイシャツ
・出席をとる
・修学旅行で引率をする
・声が大きい
・給食を食べるのが速い
・出席番号で当ててくる
・家庭訪問をする
・家庭訪問でお茶菓子を断る
・冷房の効いた職員室にいる
・あだ名をつけられがち
・でっかい定規を持っている
・スーツにスニーカーを合わせる
・通信簿に長文のコメントを書いてくれる
・プールの授業でプールに入らない
・授業参観日だけメイクが濃い
・ラジオ体操の動作が左右逆
・「だれかクラス委員やるって言うまで帰れないぞー」

ほとんどが誰でもすぐ思いつくやつですね。そういうのはあまり使えませんが、たくさん出していると、中にはめずらしいあるあるも出てきます。

私は「家庭訪問でお茶菓子を断る」が面白いかなと思いました。ディテールが細かいものほど面白い気がします。実体験があると強いですね。体験したことって、細かく覚えているものですから。

ステップ3.あるあるを組み合わせる

最後は、ゾンビ要素のあるあると、小学校の先生要素のあるあるを、組み合わせれば完成です。こんなふうに、要素に分けて、あとで組み合わせるというやり方をすると、どっちの要素にも触れているので、お題に沿った回答になりやすいと思います。

あるあるを組み合わせるときのポイントですが、個人的には「普通は〇〇なのに××」という関係を意識すると面白くなりやすいと思っています。お互いに矛盾する組み合わせを選ぶのです。そうすると、フリオチが効きますし、くだらなさが出てきて面白くなります。

回答1では「手あたり次第噛む」と「出席順」を組み合わせました。これは「ゾンビはアホだから普通は近い順に噛むのに、出席順というややこしい選び方をしている」という矛盾です。めんどくさいこと言ってないで噛めや!と思ってしまいます。

回答2では「痛みを感じない」と「冷房の効いた職員室にいる」を組み合わせました。これは「ゾンビは暑さを気にしないはずなのに、冷房を求めて職員室に集まる」という矛盾です。ゾンビが「はぁ~生き返る~」って涼んでるのは、あほらしくて面白いですよね。

回答3では「手あたり次第噛む」と「家庭訪問でお茶菓子を断る」を組み合わせました。これは「ゾンビは普通噛めるだけ噛みたい存在なのに、次のことを考えて噛むのを遠慮する」という矛盾です。ゾンビが遠慮している光景って、意外性があって面白いですよね。

まとめ

大喜利苦手人間なのに、えらそうに大喜利のコツを解説しました。すみません。赤嶺総理さんのYoutubeを拝見したときに「これや!このやり方やったら私でも大喜利できるやん!」と、すごく感動したので、ブログ記事にしたくなったのです。

要素に因数分解する。→あるあるを連想する。→矛盾する組み合わせを探す。とてつもなくシンプルですし、才能に頼らなくても時間さえかければ素人でもたどり着けるやり方になっていて、本当にすごいと思います。大喜利に困ったら、ぜひお試しください。

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