子育てママは、かっこいい

子育てしてるママって、なんであんなにカッコイイんでしょう。特に、子どものために自分を犠牲にしているママさんは、戦隊ヒーローなんて目じゃないくらいカッコイイ。スタンディングオベーションしたくなるほどです。

先日、こんなことがありました。

ある昼下がり、空がスカッと晴れて、ポカポカとした春らしい陽気でした。こんな日は、1歳の娘と一緒にピクニックをしたくなります。車を走らせて、サッカーグラウンドほどの芝生がある公園へ。すると、私と同じことを思ったのでしょう、すでにたくさんの子連れママがいらっしゃいました。

「気持ちいいなあ」私は娘を公園に解き放ち、すーっと深呼吸しました。やっぱり広い公園は良いですね。育児で荒んだ心が柔軟剤つきで洗濯されていくような快感があります。

娘も嬉しそうです。トコトコっと元気に歩き回っています。かわいいなぁ。どこに行きたいのかな? 後をつけてみました。すると、健康器具エリアにたどり着きました。腹筋台や懸垂用のバーなどの器具がたくさん置いてあるエリアです。遊具はひとつもありません。

あれれ?遊具がないぞ?どうするのかな?

見ていると、娘はおもむろに腹筋台に登り、降りて、また登り、降りて、筋トレ(?)を始めました。なるほど。子どもにしてみれば、健康器具も立派なおもちゃになるのですね。

感心していると、懸垂バーのところに別の親子がやってきました。私と同世代くらいのママと、2歳くらいの男の子です。その親子を見た瞬間、私の目は釘付けになりました。

男の子がめちゃくちゃお洒落だったんです。

ちょっとオーバーサイズめの、グレーの薄手のパーカーをダボっと着ているけど、肘までロールアップしていて、軽やかさがある。それに、ややタイトめのスエットパンツを合わせていて、シルエットが素晴らしい。しかもスエットはダメージジーンズ柄で、素材感もグッド。足元はピカピカのニューバランス。すごくセンスがいいのです。

うわー、おっしゃれー!

それだけではありません。私が目を奪われたのは、実はママの方でした。ママは、全身黒のスエットに身を包んでいました。お太りになられた方でしたが、サイズ感はピチピチ。髪はボサボサ。おそらくノーメイクで、肌の調子も悪そう。きっと、自分の服を買いにいく時間なんてずっと無くて、もちろん美容院にも行けなくて、髪を整える暇もないくらい、育児に奔走されているのでしょう。それなのに、子どもは100点満点に仕上げている。

なんという献身さでしょうか!

一見しただけで、人間性が素晴らしいママに違いないことが分かります。心の中で「ママさん!すごい頑張ってる!私は見てますよ!偉い!」という念を送りました。すると、その男の子が、こんなことを言い出したのです。

「ママ!これ!これ!」

男の子は上を指差して、ママに指示しています。懸垂バーにぶら下がれ、と命令しているのです。おいおい。やめてあげなよ。ママは疲れてるんだよ。休ませてあげなよ。そんな私の想いは通じることなく、男の子の要求はとどまりませんでした。「仕方ないわねえ」さすが献身ママです。男の子に寄り添ってあげようとします。ママは勢いよく飛びあがり、懸垂バーを掴みました。そのときです。

ポヨン。

ママのお腹がはみ出たのです。私は見ました。ピチピチの黒スエットから、盛大にはみ出した贅肉を。5センチ以上はみだしたお腹を。私は見てしまいました。そして、こう思ったのです。

か、かっこいい。

なんてかっこいいお腹なのでしょう。ママはお腹を隠そうともしません。ただ純粋に、男の子を満足させてあげるために、自らを鞭打ってバーにつかまり続けました。「これでいいの?ママぶらさがってるよ!」ママは懸命に叫んでいました。お腹を出しながら。

すげ~!

懸垂を終え、スタッと地上に降り立ったママ。「もう5時ね。帰るわよ」さっそうと公園をあとにしました。きっと、このあとも試練が待っているのでしょう。頑張れ~!あなたの頑張りは、私が見ているからね~!

コメント

タイトルとURLをコピーしました