桜が咲いたら、知らないオジサンの下の始末をさせられた

お花見に行ってきました。

地元で「桜の名所」と呼ばれている広場があるのですが、今週がちょうど満開だということで、子どもを連れていってきたんです。

子連れでお出かけはいいもんですね。ハプニングだらけ。退屈しません。

花見に向かおうとする車の中、後ろから「パパ見て~」と声をかけられました。パッと振り返ると、息子(4歳)が中指を立てて、前に突き出しています。いわゆるファッ〇ユーのポーズです。

えっ。

なんて挑発的な、と思いつつ、その中指を見ると、爪の根元が逆剥けして少し赤くなっています。「パパ、いたいの…」そっか、傷を見てほしかったのね。けど、あんまり他所でそのポーズしないほうがいいね。

昼の12時ごろ、花見会場に着きました。

すごい人ごみです。すでに桜の木の近くは、大量のブルーシートと家族連れで埋め尽くされています。こんなに花見を楽しみにしている人がいたのかと、面食らいました。

「あそこが空いてるんじゃない?」桜から離れたところに、木陰のスペースがあるのを妻が見つけてました。桜はギリ見えます。シートを広げて陣地を作りました。

ポカポカとした、心地いい陽気です。昼食のメニューはパンにしました。パン屋に寄って買っておいたのです。

「おいしい〜」

息子たちは自分の顔ほどもある桜あんパンにかぶりついています。たいへん気に入ったようです。笑顔の子たちを眺めながら花見。これは幸せだなあと思いました。

トイレ

すると、息子が「トイレ行きたい」と言い出しました。「おしっこ?」と聞くと「うんち」と。うわ~、嫌だな~。だって、花見会場のトイレって、とんでもなく汚いイメージがあるじゃないですか。

うんちが嘘であってほしい、という願いを込めて、もう一度訊いてみました。本当にうんちかと。すると息子はお臍の右あたりを指差し「お腹のここが盛り上がっているみたいで痛いからうんちがしたい」と説明してくれました。めちゃくちゃ具体的に描写するやん。これは本物の便意とみて間違いなさそうです。

そうとなれば息子の手を引いて急いでトイレに向かいます。どうやらうんちだけでなく、おしっこもダブルパンチで襲いかかってきているようで、「待てない~!」と、一刻の猶予もなさそうです。トイレまでが遠いのが歯がゆい。頑張れ!もうちょっと!

ようやくトイレに到着。しかし無情にも個室には先客が入っていました。「もう待てない~」息子の開いてはいけない扉が開きそうです。そのとき。

ガチャ。

先に個室の扉が開きました。助かった! 中から出てきたのは40代くらいの金髪のオッサンでした。こちらに目が合うと、軽く会釈をしてきました。知り合いだったかな?いや見たことないな、などと思いながら会釈を返す私。すぐに、いやいや、そんな場合じゃなかったと、息子を連れてに個室に入りました。

間に合った。ほっと一息つきながら、パッと便座をみると、えっ!と驚く光景が。なんと、洋式便座の右半分がビッショビショになっていたのです。

なんやこれ!

どうやったらこんなことに…。あ、もしかしてさっきのオッサンが小便をぶちまけたんじゃないか。それで「ごめんなさい~」って意味で会釈したんじゃないか。うわ、ぜったいそうやん。許せん。ていうか、拭いていけよ。

「もれる~!もれる~!」

息子のダムが決壊しそうです。「ちょっとまって!あとちょっとだけ!」息子を制止しつつ、トイレットペーパーをダダダーッと引き出し、便座を拭く私。1回。2回。3回。ようやく便座の水分が無くなりました。「もう限界~!」怒り狂う息子。

いや、でもまだ汚い気がします。これに座らせるのは嫌だ! 私は、再びトイレットペーパーをダダダー!と引き出し手洗い場へ。水でちょっと濡らし、また戻ってきて便座を拭きました。さらに新しいトイレットペーパーを使って仕上げ拭きです。

「もれる!もうダメ!」
「ごめん!あとちょっと!」

ギリギリの戦いの末、なんとか崩壊前に座らせることに成功。息子はおしっこが間に合って、安心しきった顔をしています。はあ、助かった。ひどい目にあった。

しばらくして、おしっこが終わったようです。すると、息子が便器から降りようとします。いやいや!ちょっと待ちや!うんちは?うんちせんのかい?すると息子が「うんちどっか行った」と言うではありませんか。

なんやそれ!じゃあ個室じゃなくて小便器でよかったやん!私、無駄にボランティアでオッサンの小便拭いただけやん。最悪や~。

この「うんち出る出る詐欺事件」でかなりテンションが下がったのですが、まあ、漏らさなかっただけマシか、と気持ちを立て直そうと思いました。花見は終わってないし、まだまだ楽しい気持ちで過ごしたいですから。

たこ焼き

花見会場に戻ると、「あれ食べたい~」と息子が遠くを指差しました。見ると、イカ焼き、たこ焼き、から揚げ、フライドポテト。たくさん屋台が並んでいます。

あー、屋台ね。「じゃあ、から揚げにしよっか~」この中だと、からあげがダントツで美味しそうです。「え~、から揚げとたこ焼きがいい!」息子はたこ焼きが食べたいようです。たこ焼きか~、あんまり美味しそうじゃないんやけどな、まあえっか。

「じゃあ、パパたこやき買ってくるから、待ってて」
「はーい」

たこ焼きの屋台にいくと、店員さんが凄いダルそうに接客していました。茶髪のおばちゃんです。まあ、屋台やしな。愛想ない人もおるか~。でも嫌やな~。私、店員さんの態度をけっこう重視するタイプなので、その時点でかなり嫌だったんですよ。で、値段を見てさらに驚愕します。

たこやき6個で600円!?

高っ!!

普通、屋台のたこ焼きって300円~400円くらいじゃないですか? 高くても500円でしょ。えっ? 600円? ここは富士山の山頂ですか? 絶対買いたくないわ~。嫌やわ~。

自分だったら絶対買わない値段設定。接客も悪い。でも、息子が欲しがっている手前、このたこ焼きを買わないわけにはいきません。うわ、これは、つらいな…。今から600円のたこ焼き買うんか私。せめて美味しくあってくれ…。銀だこくらいカリッフワッなら許せる…。

べっちゃべちゃでした。まずいんかい!

もう、底辺オブ底辺なたこ焼きだったんですよ。こんなたこ焼きを売る店の利益に貢献してしまったことが悔しくて。悔しくて。妻に「600円やったわ~」と言ったら「高っ!」って笑ってました。そうですよね、笑っちゃうくらい高いですよね。

で、息子にたこ焼き食べさせたんですよ。そしたら「おいしい!おいしい!」ってめちゃくちゃ喜んでました。そっか…。この底辺たこ焼きで喜んでくれるか…。嬉しかったなら、それでええわ…。

怖いお兄ちゃん

田舎の花見あるあるかもしれませんが、広場にはちょっと怖そうな見た目をした、ヤンチャ集団もいました。全身ヒョウ柄のスエット着てる人もいました。あんなヒョウ柄久々に見ました。

そのヤンチャ集団とはけっこう距離があったので、絡まれることはないとは思うのですが、ひょっと子供が粗相したらと思うと、ヒヤヒヤします。私なんてワンパンでやられるタイプですから。

びっくりしたのは、ヤンチャ集団が花見にかける情熱です。テーブルに椅子、酒など、いろいろ持ち込んでいたのですが、目を引いたのはブロロロロと唸りをあげている発電機。しかも、その発電機にスピーカーやらマイクやらパソコンが繋がっていて、簡易的なDJセットが出来上がっていました。え?ここクラブにすんの?

最近のヤンキーは花見でHIPHOPしちゃうんだ、と感心していると、腹に響く重低音が鳴りはじめました。そして歌い出した一人の兄ちゃん。

「名~もな~い花に~は、名~前をつ~けま~しょう~」

まさかのコブクロ!? 見た目とのギャップが凄い(笑) コブクロさんの「さくら」とは良いチョイスです。見た目的には、ケツメイシさんの「さくら」の方がイメージ合ってるのですけれども。

そのあと、超絶うまいラッパーが登場して、広場をアゲてました。素直に凄いなと思いました。

後日

ハプニングがありつつも、可愛い子たちと素敵な時間が過ごせて、いいお花見になりました。また来年も行きたいです。

翌日「お花見楽しかったね~」と1歳の娘に語りかけてみました。すると「あいっ」といい返事をしてくれたのですが、彼女の指は、自分の顔の真ん中あたりを指差していました。

いや、そっちの鼻見じゃないのよ(笑)

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