本当に伝えたいことはユーモラスに伝えた方がいい

本当に伝えたいことは、ユーモラスに伝えたほうがきっといい。子どもを教育するうえで、大事な副菜はユーモアなんだろうな、と思うことがあります。

1週間ほど前のことです。

うちの玄関で、息子がなんかウロウロしているなと思ったら、白っぽい紙を引っ張りだしてきて「これなに〜?」と訊いてきました。それは、一風変わったすごろくでした。

大きさはだいたいA3用紙くらい。スタートとゴールが書いてあり、その間をつなぐようにマスが点々とちりばめられています。パッとみると普通のすごろくですが、マスに書かれていた内容を見て「んっ?」と思いました。

自分のいいところは?
あなたの好きな人は?
将来なにになりたい?

こんなふうにトークテーマが書いてあったのです。サイコロをふって出たトークテーマを話す。これはもう「ごきげんよう」です。

「やりたい!やりたい!」

新しいおもちゃを見つけた喜びでテンションが上がっている息子。4歳児は元気があっていいですね。ごきげんです。

「ほな、やってみる?」私が聞くと
「やったー!」と大喜び。

さっそくリビングの机に「ごきげんようすごろく」を敷きます。サイコロが見当たらなかったので、サイコロのアプリをダウンロードしました(すごい時代です)。スマホをタップすると、画面の中で、サイコロが勢いよく転がっていきました。

(なにがでるかな、なにがでるかな)

脳内で小堺一機さんの明るい声が再生されます。5の目が出ました。駒を5個すすめるんだよ、と息子に教えながら、一緒に駒の動きを数えます。1,2,3,4,5。

「なに〜?」息子が訊いてきます。
「これは、あなたの好きな人はだれ、だね」
「へ〜」と頷く息子。しばらく考えて、こう答えてくれました。

「好きな人はね。一緒に遊んでくれる人が好き〜」

そうなんだ。一緒に遊んでくれるかどうかが、息子の価値基準だったんだ。これは大きな発見です。おもしろい。このゲームすごいなと思いました。こんなに素直に内面を吐露してくれるなんて。

そもそも4歳児が一発ですごろくのルールを理解して遊べているのがすごいです。「あたまいいね〜」と褒めると「あたまいいよ〜。足も筋肉モリモリだよ〜」と変なアピールをされました。

その後、息子は「自分のいいところは?」のマスにも止まりました。すると

「ここだよ!」

とお腹あたりを指差して示したのです。クイズでしょうか? わからないので当てずっぽうで「お腹がスベスベで気持ちいいってこと?」と答えてみると「ちがうよ!」と言われ、こう訂正されました。

「こ、こ、ろ」

息子のいいところは「心」だそうです。ふつうは心臓のあたりだけどね。息子のこころはおヘソの近くにあるようです。

今度は私が「あなたの好きな人は?」に止まりました。「パパが好きなのは、ママと〜、◯◯(息子の名前)と〜、◯◯(娘の名前)だよ〜」こういうのは恥ずかしげもなく言えます。微笑む私。すると息子はおぞましい質問を返してきました。

「じゃあ、パパの嫌いな人は?」

なんて嫌なことを訊くんでしょう! パパが嫌いなのはそんな質問をしてくる奴だよ! こんなとき、なんて答えるのが正解なのでしょうか。誰を答えてもダメな気がします。

「うーん」としばらく悩んでいると、突如アイデアが舞い降りてきました。そうだ、こんな幼稚園児はいやだ、みたいな大喜利をしたらいいんじゃないか。そしてこう回答したのです。

「パパが嫌いなのは〜、赤信号なのに渡っちゃう人〜」
「えー!」

「パパが嫌いなのは〜、ご飯食べるときにいただきます言わない人〜」
「えー!」

「パパが嫌いなのは〜、トイレ行ったのに手を洗わない人〜」
「なにそれー!」

「パパが嫌いなのは〜、パパのご飯おいしいって言ってくれない人〜」
「全部ダメな人じゃーん!」

息子は大爆笑。嬉しかったですね。常識ない人が嫌いというのも伝わりつつ、シリアスな叱りにもなっていない。

息子も「パパの嫌いな人=常識的にダメなことをする人」というルールが理解できたみたいで、すごく教育的にいいことした気分です。

ユーモアの力ってすげえなと思いました。

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