NBA 2023-2024シーズン プレーオフ1回戦 ペリカンズvsサンダー第1戦の感想

NBAプレーオフ1回戦 ペリカンズvsサンダーの第1戦を観ました。

これまでの振り返り

サンダーにとって歴史的なシーズンでした。

平均年齢23.4歳という若いチームが、レギュラーシーズンでリーグ1位となったのは史上最年少の快挙。

サンダーのエース、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)は、今シーズンだけで51回もの30得点超えゲームを叩き出しました(NBA1位)。

若くて、未来があって、爆発力のあるサンダー。プレーオフ進出は4シーズンぶりのこと。文句のつけようのないレギュラーシーズンでした。

しかし経験値がものをいうのがプレーオフです。この若いチームがレギュラーシーズンの勢いを保てるか。優勝に近づけるのか。試金石となる注目の1戦目となります。

ペリカンズにとっても待望のプレーオフ進出でした。

レギュラーシーズンの最終戦ではレイカーズに大敗。プレーインに突入するも、その第1試合もレイカーズが相手という悪夢に襲われます。

ここで怪物ザイオンが奮闘。40得点もの大爆発でレイカーズを追い詰めました。

しかし、試合残り数分で、まさかのザイオンが左ハムストリングを負傷することに。二週間以上の離脱を余儀なくされました。惜しくも110-106でレイカーズに敗退。

このままシーズン終了かと思われましたが、残された選手たちが奮起します。第2戦でキングスを98-105で破りプレーオフのチケットを手に入れました。

プレーインを突破した勢いにまかせてサンダーを圧倒できるか。注目です。

この試合の見どころ

サンダーは、レギュラーシーズンの1ゲームあたり平均得点が120.1点。これはリーグ3位であり、MVP候補のSGAを起点とした爆発的なオフェンス力が魅力です。

スリーポイントを得意としており、チーム平均成功率38.9%はリーグ1位です。ジェイダブ(JDub)ことジェイレン・ウィリアムズは、2年目23歳ながらスリーポイント成功確率が42.7%。脅威となるでしょう。

またチーム平均ブロック数も6.56回と高く、チェット・ホルムグレンの鋭い嗅覚でリム周りを固めます。

ペリカンズは、負傷したザイオン代わりにトレイ・マーフィ三世が入ります。肉弾戦車のザイオンがいない中、どうやって戦いを挑むかが見どころです。

エースのブランドン・イングラムで切り開くのか。スリーポイント成功率が42.9%のいぶし銀CJ・マッカラムで攻めるのか。あるいはギリシャ神話に出てきそうな巨人ヨナス・バランチュナスが細身のホルムグレンをぶっ飛ばすのか。

ディフェンス面ではSGAを止めるという困難な仕事がありますが、きっとディフェンスの名手ハーバート・ジョーンズで対抗することでしょう。平均30得点の相手をどこまで抑えられるかも見どころです。

スターティング・ラインナップ

サンダー:
・シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)
・ジェイレン・ウィリアムス(JDub)
・チェット・ホルムグレン
・ジョシュ・ギディー
・ルーゲンツ・ドート

ペリカンズ:
・ブランドン・イングラム
・トレイ・マーフィー三世
・ヨナス・バランチュナス
・ハーバート・ジョーンズ
・CJ・マッカラム

第1クオーターの感想

試合開始。初手はイングラム。ドートががっちり守り、放ったミドルはタフショットに。外れます。

ギディーのターンオーバーから、ハーバートジョーンズがボールを運び、速攻を仕掛けます。これを阻むチェット。豪快なブロックに会場が湧きました。

残り11:05。SGAがアイソ。ダブルチームとなり、ウィングでチェットがフリーに。決めました。初得点はチェットのスリー。初プレーオフとは思えない心臓の強さです。これでルーキーというのが信じられません。

残り10:40。バランチュナスがゴリゴリとチェットを押し込みます。フックショットを成功。2点を返します。

残り10:15。またもバランチュナスがチェットと尻相撲。しかしオフェンスファウル。頭を抱えるバランチュナスがちょっと可愛い。

残り9:19。イングラムとバランチュナスのピックアンドロール(P&R)。コーナーでハーバートジョーンズがフリーに。スリー成功。イングラムがよく見ていましたね。サンダーはペイントにディフェンスを固めて守る傾向があるので、コーナーがフリーになりやすいです。これが決まりだすとサンダーは厳しい。

残り8:50。チェットが試合開始直後と同じ左ウィングからスリー。リングに入りそうになりますが弾かれます。「半分入ってましたね」と解説の佐々木クリスさん。「えー、0.5点。あ、1点か。あ、1.5点か」実況の加藤暁さんが「3÷2」を計算できなくなるほど興奮していて、笑ってしまいました。「ごめんなさい、動揺を誘ってしまいました」と謝るクリスさん。

残り7:00。バランチュナスがオフェンスリバウンドを掴みダンクで2点。サンダーとしてはリバウンドを死守したいところですが難しいですね。チェットがブロックに飛んでしまうと、ガードがバランチュナスをスクリーンアウトしなければならないからです。

残り5:40。オフェンスが停滞。サンダーはボールを回しますが、ペイント内に切り込めません。これを打開したのがSGA。なんなくジャンパーを沈めます。緩急がすごいだけでなく、シュートもうまいんですよねSGAは。

残り5:06。ペリカンズにホセ・アルバラードとラリー・ナンスJr.が投入されます。

残り4:02。SGAにダブルチーム。ものともしないSGA。クロスオーバーでアルバラードの脇腹に体を滑り込ませ、エンドライン際をぬるっと抜き去ってレイアップ。この低い前傾姿勢はお手本にしたいです。お見事。

残り2:38。ドートのトランジションスリー。

残り0:57。SGAがボールを運んでトランジション。3vs3の状況です。SGAは冷静にディフェンスのマーフィ三世にコツンと肩を当てて硬直させ、ハーフスピードで悠々とフロータを沈めます。止められないSGA。ここまでで9得点。フィールドゴールは4/6。

17-17で第1Qが終了。

第2クオーターの感想

開始すぐにJDubがジャンパーを成功。ペリカンズがタイムアウトを取ります。作戦が噛み合わなかったのでしょうか。

残り11:18。バランチュナスがチェットを押し込んでポストプレー。たまらずダブルチームをしますが、そうなると当然のように、逆サイドコーナーにパスが周ります。しかしサンダーのローテーションが速い。コーナースリーを打たせません。グッディ。CJがジャンパーを決めますが、さすがプレーオフというディフェンス強度の高さを見ました。

残り10:15。マーフィ三世がダンクにいくも、壁のようなチェットに阻まれます。おおー。

残り9:38。マーフィが本日2本目のスリーを成功。ペリカンズはスリーが入りはじめ25-21で4点リード。

残り9:05。CJもスリーを沈め、28-21。

残り8:25。チェットがリバウンドをとり、そのままドリブルでゴール付近まで運びます。センターと思えない俊敏な動き。外のアーロン・ウィギンスにキックアウト。ウィギンスがドライブで中へ。ヘルプが来たタイミングで、チェットにディッシュパス。リバースレイアップで2点を獲得。流れるような中外中。綺麗でしたね。

残り7:55。JDubがエンドワン!2連続のトランジション。いい流れです。

残り7:41。CJのドライブから、ナジ・マーシャルにキックアウトをしてスリー成功。31-28でペリカンズがリード。

残り5:07。33-33でタイムアウト。タイムアウト中「KISS CAM」というイベントが行われ、カメラに映されたカップルがキスをするのを観ました。アメリカだなあと思いました。日本でもする人いるかな?

残り4:13。サンダーのジェイリン・ウィリアムズ(JWill)がスリーを決めます。同じチームにジェイレンとジェイリンがいるのはややこしいですね。アメリカではどちらも「ジェイレン」と呼ばれるとクリスさんがおっしゃっていて「へえ」と思いました。

残り3:58。ベンチで休んでいたチェットが戻ってきました。ひざを抱えてジャンプ。チェットを見ているとワクワクします。華がある選手です。

残り3:23。チェットがイングラムをブロック。完璧なタイミング。ひとりだけバレーボールをしているかのようです。これはきっと今日のハイライトになるでしょう。その後みせたアイザイアジョーのダブルクラッチも見事でした。

残り0:24。チェットからケイソン・ウォレスにキックアウト。ボールを下げない早打ちでスリーを成功。すごい。ネッツにいたころの渡邊雄太選手を思い出しました。

残り0:04。バランチュナスがミドルを成功。

43-43で2Qが終了。大接戦です。おもしろい!

第3クオーターの感想

残り8:38。バランチュナスが躍動します。トップでスクリーナーだったバランチュナスは、フリースローラインで待機する味方のスクリーンを使って、ローポストにダイブ。チェットが遅れて後ろからついていきます。が、体制が崩れたチェットなど、バランチュナスにとっては紙くず同然。パワードリブル一発でチェットを押し込みゴールの真下へ。シュート。これが外れますが自分でリバウンドを奪取。もういちどバランチュナスがシュート。これも外れますが自分でリバウンド。JDubがボールに掴まるも、ボールごとJDubを持ち上げてしまうバランチュナス。その光景が、大人と子どもが遊んでいるようで、噴き出してしまいました。

残り8:26。SGAの美しすぎる速攻。2回のボディフェイクからフロントチェンジ。ここまで光速でしたが、急にスピードを緩めます。崩れるディフェンス。SGAは悠々とフローターを沈めるのでした。うめえ〜。

残り7:55。チェットがバックスピンと柔らかいフェイダウェイジャンパー。2点を奪います。50-55でサンダーが5点リード。徐々に点差が開き始めました。それにしてもチェットの身長でこの動きは反則だと思います。

残り5:08。クレバーなプレイが飛び出します。マーフィ三世がペイントにダイブしたのですが、これがうまかった。イングラムとバランチュナスの間にちょうど人ひとり分の隙間ができたのを見逃さず、イングラムをスクリーナーにするようにして、隙間を滑りこんだのです。ディフェンスはついていけません。いい判断でした。

残り4:34。試合も佳境ですが、まだまだディフェンスの強度が落ちません。ボールマンのイングラムに対してJDubがべったりマーク。たまらずピックで引き剥がそうとするも、動きを読まれています。スクリーナー側のディフェンスが見事なハードショウで対応。強度高いです。57-63でサンダーがリード。

残り2:42。アルバラードのスポットアップスリーが決まり、あっという間に1点差に。64-65でサンダーリードですが、ペリカンズが食らいつきます。

残り1:57。すっげー!CJマッカラムから絶対に見えていなかったであろうラリー・ナンスJr.にバウンズパス。クリスさんが「バウンドした後のパスの高さも絶妙だった」と絶賛していました。

残り0:06。アイザイア・ジョーのスリーで再びサンダーが突き放します。

68-74のサンダーリードで第3Qが終了。

第4クオーターの感想

残り11:40。ギディがフローター。外れるもチェットがフォロー。これでチェットは11点10リバウンドのダブルダブル。大活躍です。

残り11:16。バランチュナスがフックを決めます。バランチュナスは10得点17リバウンドのダブルダブル。17リバウンド! えげつないですね。チェットがブロックに飛ぶとどうしてもバランチュナスにリバウンドを支配されてしまいます。

残り10:52。サンダーアーロン・ウィギンスが価値あるエンドワン。フリースローも決めて突き放します。70-79。

残り10:24。うおー!ここで決めるかチェット!本日2本目のスリーを成功。72-82でサンダーが10点リード。

残り9:28。マーフィ三世がやり返します。スリーを沈めて本日19点目。これでスコアは76-82。マーフィ三世はペリカンズのスコアリーダーなんですね。

残り8:52。CJのスリーで3点差に!おもしろくなってきました。

残り8:00。まるで曲芸。バックボードの裏から決めるSGA。体つきは細いのに、芯が強いから、肩をぶつけるだけでセパレートしてシュートチャンスを作れます。MVP候補は違いますね。

残り7:08。マーフィ三世のプットバックで81-84。サンダーのリードは再び3点に。

残り6:40。JWillのコーナースリーが決まります。サンダーとしてはペイントを固め続けた手痛い代償。

残り3:54。ハーバード・ジョーンズのスリーが成功。ついに同点! 88-88。

残り3:34。うおー!ペリカンズが逆転!イングラムの高い高いフィンガーロールが止められない!

残り3:09。ペリカンズは同点にしたときと同じセット(ピックを使ってCJが左ウィングに移動し、空いた右ウィングからスリーを狙う)を仕掛けますが、イリーガルスクリーンとなり失敗。

残り1:48。仕事人ドート。イングラムからチャージングをとりました。

残り1:36。きました!SGAの頼りになりすぎるミドル。90-90。

残り0:53。すごいブロック!ラリー・ナンスJr.のスクープショットをチェットがはたき落としました。これで本日5個目のブロック。

残り0:32。ボールを持ったSGA。ピックでディフェンスをスイッチさせて、CJとの対決です。後ろにヘルプが2枚いますが、SGAはなんのその。ドライブから投げるように放ったミドルが決まり、大きすぎるエンドワン!フリースローも決めた。93-90でサンダーがリード。

残り0:26。CJマッカラムが左ドライブから難しいミドルレンジのジャンパーを決める。92-93。ペリカンズはあと1点がほしい。

残り0:14。ペリカンズはハーフコートのプレスで捕まえる作戦を実行します。しかしプレスは失敗。チェットにパスが通ります。たまらずCJがファウル。フリースローは1本だけ成功。92-94。2点差でサンダーがリード。

残り数秒。ペリカンズボール。最後はCJに託された。ディープスリーのフェイクからターンアラウンドでスリーに望みを託す。高く弧を描くボール。吸い込まれるようにリングに引き寄せられるが、あと5センチずれていた。無情にもリングに弾かれ、試合終了。

92-94でサンダーが勝利しました。

まとめ

これぞまさにプレーオフという気迫の大接戦でした。勝敗は紙一重。サンダーが勝ちましたが、ホームゲームでここまで追い詰めたペリカンズは見事です。シリーズがどうなるかまだまだ分かりません。

ちなみにこの試合はリードチェンジが40回(同点含む)もあったそうですね。とんでもないシーソーゲームでした。

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